
Our Story
株式会社 富良野自然農園
産地直送だからできる、美味しさの価値を求めて。
「もっと良い作物を作ろう!」という農家と、
「もっと美味しい農作物が食べたい!」という人々の良き架け橋でありたい。
私達が富良野自然農園を設立したのは、今から29年前(2020年現在)のことです。
富良野では、当時も今も、農家が収穫した農作物は、全部農協に集められ一括で選果・箱 詰 めして 出 荷 されます 。
その結果、出来が良い作物も悪い作物も混ぜられ、誰が生産したのかわからなくされて、全部同じ値段で精算されます。これでは、丁寧に畑を作り、栽培にこだわる農家の作物が、正当な評価を受けていません。
私は、毎年美味しいメロンや野菜を育てる真面目な農家が、自分の仕事にもっと誇りと喜びを持てなければおかしいと考えました。
そこで自分の農作物の価値をもっと知り、もっと良い作物を作りたいと願う農家、且つ明るく前向きな農家数軒が集まったのが富良野自然農園の始まりです。
富良野自然農園が契約している生産農家は、
本当に美味しいアスパラやメロンや野菜を
お客様に食べてもらいたいと考えているのです。
ここに美味しい農産物があることを知らせたい。
お客様から「これは美味しい!」と言っていただけたら嬉しい。
ただ多く売るよりも、より良く売る。そんな架け橋のような役割でありたい。
それが富良野自然農園のコンセプトです。
代表取締役社長 中山文男
富良野の畑から ~四季とともに、日々を見つめて~


富良野の春、6月と7月の初めは曇りの日が多くて、気温が低く日照不足でした。
メロンはまあ良く出来ましたが、今ひとつ味わいが足りなかったように感じました。
また、先端に実が付いていないトウモロコシがたくさん出来ました。
秋にカボチャを収穫した時、四角や五角形のカボチャが多いことに驚きました。春の低温で蜂が蜜を集める動きが鈍くて受粉が上手く行かなかったせいです。
北海道は3年連続の不作だったので、これくらいはまだ良い方だと思っています。
夏はあまり暑過ぎず、台風の直撃もなく穏やかな天気が続きました。
麦やジャガイモの生育が順調で良かったです。
日中や夕方に豪雨(時には2時間も降る)が頻繁にありましたが、北海道外の豪雨頻発のニュースを見聞きすると、水害、停電、畑の冠水などで困っているだろうと、心が騒いでしかたありません。
大災害があまりにも続き過ぎます。
農家は晴れた日が好き。「良い天気」とは、「畑仕事がはかどる良い天気」という意味だと思ってます。「晴れ」という言葉は、明るい感情を呼び起こす魔法の言葉です。
しかし敢えて私は言いたい。「雨だって悪くない!」晴れは良くて雨降りが悪いなんて認識不足。勧善懲悪も良いところです。
例えば悪代官が可愛い村娘に懸想して、その父親の村名主に無理難題を押し付ける。困り果てたところに水戸黄門が登場、みたいな話です。悪代官がいなければ、水戸黄門の出番 がありません。可愛い村娘もただの田舎娘です。
つまり私が言いたいことは、雨が降らなけりゃ作物は育たない。晴れの日ばかり続いたら、日照りで作物は枯れてしまう。雨が降らなくても伸びるのは、雑草だけです。
実は私、幼少期の体験で根が暗く、雨が大好きなのです。春と秋の静かに降る雨は特によろしい。雨がシトシト降る黄昏時に、窓辺に座ってはらりと垂れた前髪をかき上げる、憂いをふくんだ私の横顔。鏡に映せば悪代官の面相なのがとても残念。