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富良野の森のケモノ達(その3)

北海道の森のケモノ達が、増えたか増えてないのかを、当事者へのインタビューから探る、シリーズ3回目。


 結論が出ても、結局分からなくても、最終回です。富良野に住む私は、最近までエゾタヌキを実際に見たことがなかったので、誰彼かまわず北海道にはタヌキなんか(失礼!)居らんと公言してきました。


 私は北海道人として、犯してはならない2つの間違いを犯したことを反省し、謝罪します。1つは北海道タヌキ不在説。2つ目はメークインのフライドポテト不向き説です。


(メークインはフライドポテトにしても美味しいことを、つい最近確認しました。これからの人生をメークインの名誉復活のために捧げる決意です)メークインのことは、とりあえずこっちに置いといて、エゾタヌキの話題に移ります。つまりそれほどエゾタヌキは山や森で静かに隠れるように生きてきたのです。その辺も含めてエゾタヌキのポン太さんにインタビューします。ポン太さんは7才。経験豊かな熟年タヌキです。


「単刀直入に伺います。最近タヌキは増えたんですか?」


『増えたねえ。やっぱり食べ物がイイんだね。だからオレも7才だけど元気だから、ガキがたくさん出来てしょうがない。何匹かキツネに獲られても増えるんだ』


「一家の繁栄は喜ばしい限りです。ところで最近はキツネよりタヌキの交通事故が多くありませんか?」



『近頃、今まで住んでた山奥から、人里近くに移住するのが若者タヌキの流行なんだ。ヤツら肉食系でな。手入れされた道路縁のミミズは大きいとか言って、車が走る危険な場所に住みたがる。しかしオレ達エゾタヌキは偏差値低いから、交通ルールが分からない。特に雨上がりは道路にミミズがたくさん出てくるから、食い気の張った若者タヌキがずいぶん轢かれるのだ。嘆かわしい!』



「タヌキにも教育の場が必要ですね」

『その通り。アライグマやキツネは勉強してるから、交通事故が減った。見習わなければ』


3回シリーズ「富良野の森のケモノ達」は終了です。


やはり、森のケモノ達は増えているようです。秋のキノコ採りやハイキングはクマにご注意。



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